デモクラシー・ラボとは

 社会はグローバル化し、複雑に多様化しています。多様化は個人や社会に困難も来しますが、同時に自分の知らない世界や価値観を知り、広げる機会にもなります。違いは対立も生み出しますが、イノベーションも同時にもたらし、互いに尊重し協力できれば、活力や創造力も生み出せ、新たな共生社会も生み出せます。

 そのキーとなるのは、やはり古くて新しい「デモクラシー」。互いの違いを尊重し、話し合い、対立を乗り越えられる新たな価値の共有。デモクラシーを知識だけではなく、日常の中で使っていく習慣と、それをどう身につけていくかということが重要です。例えば、政治的な場面だけではなく、親子、夫婦、きょうだい、親戚関係、友達、年配者と若者、教師と生徒、先輩と後輩、上司と部下、こんな身近な関係に大きな課題があると思うことがなかったでしょうか。相手を尊重し、対等に話し合える関係はできているでしょうか。相手の意見をよく聞けたでしょうか。また、意見の違いがあれば、対立するだけでなく、どこが違いで、どこに共有できる点があるか十分話し合えたでしょうか。自分の意見は思い込みではないと言い切れるでしょうか。話し合っているトピックの根拠や背景についてよく理解できているでしょうか。そして日常にある課題や、自分の問題として政治的なトピックをよく話しあえているでしょうか。

 デモクラシー・ラボではこのようにデモクラシーの基本を身につけていくこと、デモクラシーを日常のなかで実践していくことを「デモクラシーする」と名付けました。デモクラシーする人々が躍動し、支え合う社会。

 そのための「知る、話し合う、行動する」ことを、気軽に、そして深く、楽しく探求できる場としてデモクラシー・ラボをつくりまた。

 ここでは、北欧社会を楽しむ、学ぶ/ジェンダーを理解する、自分を変える/多様なコミュニケーションスキルなど、様々な視点の講座、セミナー、ワークショップ、講演、読書会などや、自由に集い対話したり、情報交換などができるフリースペースなど、オンラインを中心に、対面の場も含めて開催していきます。

 また、主旨に賛同してくださるみなさまからの企画提案や、それを実施していく運営ボランティアを歓迎しています。
                    
                


*デモクラシー・ラボは、出版社アルパカが運営しています。