デモクラシー・ラボでは、デモクラシーする力を身につけ、デモクラシーを実践することを「デモクラシーする」と名付けました。
そのために必要な「知る」「話し合う」「行動する」を探求できる場としてデモクラシー・ラボをたちあげました。
様々な視点の講座、セミナー、講演、読書会などを、オンラインを中心に、対面の場も含めて開催していきます。
スウェーデンの若者も大人も選挙の投票率80%以上の背景を、学校や社会のシステムから探ります。長い時間をかけて教育に力を入れて、人づくりをしてきた理念やしくみがよくかわります。
今回は小学校で実際行なわれている政治や選挙について学ぶ社会科の授業と模擬選挙を、参加者に体験してもらい、そこからスウェーデンのデモクラシーの考え方や個人が身につけていかないといけないこと、それを社会がどう保証しているのか、実感していければと思います。
VOL1「オトナも子どもも目からウロコ⁈ スウェーデンの小学6年生が受けている社会科の授業を体験をしてみよう!」
日時:2022年10月30日(日)15:00-17:00 終了
(*バナーの1回目の日時は間違っています)
スウェーデンの小学6年生が実際受けている政党や政治、選挙について学ぶ社会科授業を生徒になって体験してみませんか? スウェーデンの小学校6年生がこんなことを学び、考え合い、話し合うのか体験できます。後半は質問や対話の時間を予定しています。
VOL2「スウェーデンの学校の模擬選挙の狙いとしくみを知ろう!」
日時:2022年11月20日(日)15:30-17:30 受付終了
学校における「政治的中立」とはどういうことかをまず理解し、「学校模擬選挙」を国がバックアップしている状況や、学校でどう行なわれているか、特に全国規模でネットで投票データをすばやく比較して見ることができるなどを体験してもらいます。日本でも導入できそうなシステムや方法論を感じたりできればと思います。
・オンラインで、ZOOMアプリを使用します。
・事前の準備・注意点は申し込み後、ご案内します。スマートフォンやタブレットではなく、できる限りパソコンでの参加をお願いします。
・当日のzoomアドレスは、2日前に申し込みいただいたメールアドレスにお送りします。
・開始後10分以降のご参加はできません。よろしくお願いいたします。
・なお、受講者のワイファイや端末の環境の不備のために受講できないことには、当会は関知できないことをご了承ください。事前にご自分でご確認ください。
・おとな:各回1000円
・高校生以下:無料(20名まで。この申し込みはメールで氏名、学校名、学年、メールアドレスを明記のうえ alpaca.pub@gmail.com、まで申し込みください。このサイトからは申し込めません)
*顔を出していただくことが条件です。
*親子で申し込まれても、それぞれ別々の端末で受講するようにしてください。
*再視聴はありません。
教育ジャーナリスト、公認ストックホルムガイド。スウェーデン在住。福島県で公立高校の地歴公民科教師として長く勤務。その後、北海道大学大学院およびストックホルム大学院で修士課程修了、教育学修士。スウェーデンの学校でも教鞭をとる。専門はスウェーデンの教育。専門性を生かし、スウェーデンで日本からの教育関連視察をコーディネートしている。
今回ご紹介するデモクラシーフィットネスは、「デモクラシー」が人々の中にしっかり根付いていると思われている北欧、デンマークで誕生しました。
デンマークでは、デモクラシーのために何が一番大切だと思うか、という問いを発したときにデンマーク人のほぼ全員が「Freedom(自由)」「Equality(平等)」と答えます。
それを実現するためには、「コミュニケーション」と「ディスカッション」することが大事だと、デンマークの人々は答えるのです。
つまり、日本では、政治的なことであったり、方法論としての「選挙/多数決」と考えがちですが、北欧では、デモクラシーは毎日の生活で実践するものであり、選挙/多数決にたどり着く前にこそデモクラシーがあるということなのです。
デモクラシーフィットネスは、「コミュニケーション」と「ディスカッション」を通して、「デモクラシーを維持し、評価し、よりよく発展させ、次の世代につなげる」ため、デモクラシーに必要な、いろいろな考え方やスキルを現在は8種の筋肉にたとえ、一つ一つを鍛えるデモクラシーのためのフィットネスです。
8つの筋肉はすべてコミュニケーションを通してトレーニンングしていきます。
デモクラシーにはどんな筋肉が必要かを理解し、その筋肉の鍛え方を知り、自分の日々の生活の中で繰り返し、家庭や学校や職場、そして地域や国や、それぞれの場でデモクラシー社会をつくるために生かしてもらうというものです。また、日本版フィットネスには、デンマークオリジナルなものに、日本に必要だと思われる独自の筋肉がプラスされています。肉体の筋力トレーニングと同じで、一度やれば身につくというものでもなく、日々重ねてトレーニングしていくことが大事なことです。
フィットネスで鍛えるデモクラシーの8つの筋肉のうち、今回行なうのは、「深く聴く筋肉」「反対意見を表明する筋肉」「意見を育てる筋肉」です。
第1回「深く聴く筋肉」を鍛えるトレーニング
日時:2022年 9月24日(土)14:00-15:30
概要:社会の中でお互いにとっていい解決策をみつけ、関係をきずくためには、相手を知り、自分のことを知ってもらう必要があります。そのために使われるのが「コミュニケーション」です。 「コミュニケーション」の手段はたくさんありますが、ここでは主に言語による「伝える」と「聴く」のうち、「聴く」、Active Deep Listening Muscle=しっかり深く聴く筋肉をきたえます。 ここでいう深く聴くは、「傾聴」とも「相手の立場に立つ」「共感する」や「寄り添う/沿う」ではありません。 相手を、相手のまま受け入れる。相手をもっと理解したいと行動する。そして関係を築く(必ずしも仲良くなるというわけではありません)。 「深く聴く」では、まず自分にある先入観や偏見、色眼鏡をとらなくてはいけません。そしてもっと相手を理解するために、相手に興味や好奇心をもつ必要があります。 ここで行なうのは、目の前の相手とのコミュニケーションの時だけではありません。ディスカッションや会議、社会でおこるいろいろなことに関しての情報も、この筋肉を使うことで偏見や先入観をもつことなく、興味をもち、理解や考えを深めることができます。 また、この筋力を通して、相手の目・体験からの感じ方や考え方を知り、自分の視野を広げ、知識を深め、自分自身を育てることにもつながります。 社会の中で違いを理解しあったり、異なる立場の人が一緒にうまく困難を乗り越えなくてはいけないとき、Active Deep Listening Muscleは最初の一歩、なくてはならない力です。
第2回「反対意見を表明する筋肉」を鍛えるトレーニング
日時:2022年 10月8日(土)14:00-15:30
概要:デモクラシー社会で意見の不一致が起こるのは、当たり前のことです。私たちは全員違った立場にあり、私たちそれぞれの視点で物事を見ています。私たちは世界をあるがままに見るのではなく、あなた自身を通して見ているのです。つまり全員が同じものを見てはいない、感じてはいないのです。 それにもかかわらず、私たちは意見が違っていたり、反対だったりすることを表明するのを躊躇する傾向があります。 そして私たち、とくに日本人は「反対」することにあまり慣れていないので、意見の不一致が起こった時、不愉快だったりストレスを感じたりします。 デモクラシー社会において、意見の不一致、反対意見があるというのは社会をよりよくしていくためには絶対必要なことです。 みなが同じ意見、同じ視点からしか考えられなかったら、進歩することも、判断することも、軌道修正することもできなくなります。 この回で行なう「反対意見を表明する筋肉」のフィットネスは、できるだけ不愉快になったりストレスと感じたりしないで反対を表明できるトレーニングです。 たとえ、他の人たちが反対であっても、自分の意見をちゃんと伝え、議論することができるようにこの筋肉を鍛えましょう。 そして、意見が相反していても関係は変わらずにいることができるように。 意見だけでなく、その人の意見に反対することは、その人への嫌悪ではないことも、しっかり伝えましょう。
第3回「意見を育てる筋肉」を鍛えるトレーニング
日時:2022年10月22日(土)14:00-15:30
概要:デモクラシー社会では、ディスカッションやディベートなど、人々が自分の意見を伝えあい議論・コミュニケーションすることで社会が発展していきます。 それはパートナー同士や家庭という小さな社会でも、会社や国という大きな社会でも同じです。 自分の意見を伝えない(もっていない)ということは、「あなたの好きなようにしてください。」と誰かに自分の行動や人生を決めてもらうことです。とはいえ、常に自分の意見を人に伝えられる状態で持っているということは、そう簡単ではありません。そのうえ、意見というのは、どんどん変化していきます。 また、意見そのものは変化しなくても、データだったり、世の中の動きだったり、意見を支える理由や根拠も変わっていくはずです。 誰かと議論したり、何かを読んだり、学んだり心を動かされたり。視点や知識や感情や、自分が新しく得た何かによって意見は新しいものや、もっとしっかりした状態に上書きされます。 また意見は持つだけでなく、状況や相手に応じて、自分の意見のどの部分をどういう方法で相手に伝えたら理解してもらえるか、共感を持ってもらえるか、どんな場面にでも対応できるように育てていくことも必要です。 自分の意見を持っていない、あるいは意見を伝えずに、コミュニケーションや議論が成立しないのでしたらデモクラシーは死んでしまいます。 どのように自分の意見を作っていくか、メンテナンスし、伝えられるようにできるのか。まず、意見をつくる/育てる筋肉を、育てましょう。
藤田さなえ
日本の民間会社を経て英国留学。コペンハーゲン大学で日本語を教え、その後教え子のクロマン・ソーレンと東南アジアの学校等のアドバイザー、日本と北欧間でデモクラシー他に関して活動。(一社)Global Catalyst代表。Actiwish LLC共同代表。NPO国際人をめざす会理事。Democracy Festival Japan発起人。Democracy Fitness公認講師ほか。
クロマン・ソーレン
国費留学生として日本の大学とコペンハーゲン大学の二校で学ぶ。卒業後コペンハーゲン大学在学時の恩師と、北欧と日本をつなげ、デモクラシー・教育・サステナビリティを伝える。ADHD・自閉症や病気などで通学が困難なこどものためのオンライン学校の日本語教師。 一社Global Catalyst代表。Actiwish LLC共同代表。 Democracy Festival Japan発起人。Democracy Fitness公認講師他。
オンラインで、ZOOMアプリを使用します。
*事前の準備・注意点は申し込み後、ご案内します。スマートフォンやタブレットではなく、できる限りパソコンでの参加をお願いします。
*当日のzoomアドレスは、2日前に申し込みいただいたメールアドレスにお送りします。
3回連続=3600円 定員30名(3回連続が原則)
2回券A(1回目+2回目)=3000円
2回券B(1回目+3回目)=3000円
2回券C(2回目+3回目)=3000円
*なお、今回はワークショップになるので、再視聴はありません。
デンマークで企業コンサルタント、心理学者、などの職業にある三人の30、40代女性によって創られました。当時はDemokratiscenenという団体が基盤となり、2017年、デンマークのデモクラシーフェスティバル(Folkemødet)で初めて開催し好評を博しました。
デモクラシー・フィットネスは、以下のことをコンセプトにしています。デモクラシーを当たり前のものと考えていてはいけない。デモクラシーは私たち全員が毎日の行動で創るものであり、私たちはデモクラシーを維持し、よりよい形に進歩させるため、デモクラシーの担い手である一人ひとりのデモクラシーへの参加とデモクラシー力を後押しする必要がある。
現在、公認講師は200名あまり。2017年の初開催以降、ドイツのボッシュ財団、デンマークのトゥボルグ財団、ノルディア財団などなどの支援を受け、北欧・バルト諸国などを含め12カ国以上で開催されています。
デモクラシー・ラボ
アルパカ
*フィットネスの名の通り、自分自身が動く(会話する)必要があるため、参加なさる方はマイクとカメラをONにしていただくよう、お願いいたします。
*また、フィットネスの流れの関係で、開始後10分以降のご参加はできません。よろしくお願いいたします。
*なお、受講者のワイファイや端末の環境の不備のために受講できないことには、当会は関知できないことをご了承ください。事前にご自分でご確認ください。